介護現場の新人指導の現状や新人チェックリストについて
まとめた記事を読んでない方は、先に↓記事をご確認くださいましっ
あわわ…明日から新人がやってくるよぅ…
初日って何すればいいのかわかんないよぅ…
新人指導の準備も終わり、いよいよ新人職員さんの入職日!
入職初日、何をすればいいのかなかなかわからないですよね…
この記事では、入職初日にやっておきたいこと・やるべきことをまとめてみました!
・新人指導の初日に伝えておきたいことがわかる!
・指導初日にやっておきたいことがわかる!
新人指導の第一歩!
てんやわんやしてたら、新人さんも不安ですよね…
きちんと準備したうえで、新人指導にのぞみましょう!
いざ初日!初日に伝えたいポイントと仕事内容
チェックリストの準備も終わったところで、いざ新人さんの初日です。
初日のオリエンテーションで具体的に何を伝えておけばいいでしょうか?
以下、私が新人指導初日に伝えていた内容をまとめてみました。
ぜひぜひ参考にしてみてくださいねっ。
施設の理念
最初に伝えておくべき内容は「施設の理念」です。
なぜこういう理念なのか、を説明できるとなお良しですねっ。
指導を行うときだけでなく、独り立ちをして新人さんが自分で考えて業務に取り組む時にも大事な視点となりえます。
組織図
実はとっても大事なのに忘れやすい!
小さな施設だと特に意識しませんが、40~50名の職員がいる施設だと特に大事です。
- 直属の上司は誰か?
- 他にどういう先輩が何人いるのか?
- 他の部署(事務など)にどういった方がいるのか?
指導初日に理解はしなくとも、施設内の現在地を知るためにとても大切です。
各フロアへの挨拶
新人さんの顔と名前を覚えてもらうために、各フロア・ユニット・部署への挨拶を行いましょう。
新人さんの挨拶もリーダーが見ておきたい項目ですね。
ハキハキとあいさつできてるかなぁ?
利用者さんや職員の目をみてあいさつしているかなぁ?
施設内の説明
トイレや浴室、休憩室や物品倉庫など施設内設備の説明をしましょう。
特に物品倉庫は業務中かなり使うと思いますので、業務内容と合わせて伝えてあげると親切ですねっ。
トイレ介助で使う袋はここの倉庫にあるよっ
シフト・出勤時間・出勤時の注意事項
入職時に説明があるのが大半かと思いますが、改めてシフトをみながら説明を行いましょう。
特に
- 各勤務は何時から何時まで出勤なのか?
- 休憩は大体何時からなのか?
- 希望休の締め切りや取得できる日数は何日か?
- 体調不良等で休む時に、誰にどのタイミングで連絡を行うのか?
など、出勤にかかわることを改めて説明しておきましょう。
1日、1週間のスケジュール
職員だけでなく利用者さんも含めたスケジュールを説明し、1日・1週間でどういう流れで業務に取り組むのかを説明しましょう。
利用者さんも含めて記入しておくことで、
施設の生活の軸は利用者さんだよっ
と、表現することができますね。
利用者さんだけでなく、職員も安心して生活できる環境作り
介護現場は、以下の労働に分類されるかと思います。
- 肉体労働:身体介助で職員が身体を痛めてしまう不安・負担
- 精神労働:事故発生や命の危険に直結すること(転倒・誤嚥・誤薬など)を防ぐための心理的負担
利用者さんだけではなく、職員も安心してそこで働けるようにしなければいけませんね。
よくある事故や事故を起こさないための介助方法、事故が起こってしまった時の対応(必要な処置、上司・指導者への報告方法)を説明しましょう。
例えば、起き上がる時に介助者がすべてやるのではなく、利用者さんの力を合わせて協力して身体介助を行う。
また、立ち上がる時に持ち上げない、歩行時に引っ張らない、など。
利用者さんが不安になってしまうだけではなく、職員の身体に大きな負担となってしまいます。
そこは別記事で紹介する「OJT」だけではなく、先に口頭でも説明しておいたほうがいいですね。
虐待防止・身体拘束防止
認知症のある利用者さんへの対応、現場業務の忙しさ等、さまざまな要因で「虐待」は起こりえます。
必ず『虐待防止・身体拘束防止マニュアル』があるかと思いますので、それを一緒に読んで説明をしましょう。
また、虐待の種類だけでなく、スピーチロック等の不適切なケアまで説明しておく必要があります。
虐待の5つの種類は
・身体的虐待
・心理的虐待
・経済的虐待
・性的虐待
・放置・放任(ネグレクト)
だったね!
認知症に関する基礎知識
介護未経験、もしくは認知症のある利用者さんと関わった経験がない新人さんに向けて、「認知症とは何か?」を説明する必要があります。
- 物忘れと認知症の違い
- 認知症の中核症状と周辺症状
- 現場でよくある認知症の「行動・心理症状」
アルツハイマー型とかレビー小体型等の診断的な側面もありますが、実際の現場ではあまり使わない印象なので省略してもいいかと思います。
(認知症で人を見るのではなく、その人自身をみなくてはいけませんしね)
今後の指導スケジュールについて
ある程度説明が終わった上で、今後のスケジュールを説明します。
- 期間:どのくらいの指導期間を想定しているか伝えましょう。
- 内容:チェックシートをもとに基本的な業務を説明しましょう。
- 人員:指導責任者と指導者の職員名を伝えましょう。
- 面談:1ヶ月、3ヶ月で面談を設定しましょう。
面談については、必ず業務時間内で実施できるように!
(3ヶ月で慣れてきたときにご飯食べながら…もいいかもしれません)
働くフロアの利用者さんへの挨拶
とりあえずここまでで説明事項は終了です。
利用者さんの紹介、新人さんの顔と名前を覚えてもらうために一度全利用者へ挨拶しにいきましょう。
(そういうときの利用者さんはめっちゃしっかりしてるんですよ笑)
初日の説明が終わったらやりたい「利用者さんとのかかわり」
ここまで、新人指導1日目にしておきたいことをまとめてみました。
経験上、朝9:00から初めて大体午前中いっぱいかかるかな、という時間設定です。
指導初日、説明後の時間の使い方
リーダーのみなさん、残った時間で新人さんに何をしてもらいますか?
(1)さっそく業務に入ってもらう。
(2)リーダーの後ろについていてもらう。
(3)利用者さんとお話してもらう。
個人的にしていたのが、別用紙を準備し(3)利用者さんとお話してもらいます。
その場合に使用する別用紙では以下のような事を記入してもらいます。
○ 利用者さんの情報
名前、年齢、出身、好きな食べ物は?ここの生活どうですか?等の質問文
○ 利用者さんの感覚
話していて聞こえているか?会話は通じているか?どこを見て話しているか?など
大体シートが埋まるぐらい時間を取ってお話をしてもらいます。
今後、利用者さんと関わっていく上で
- 新人さんとの共通点を見つける
- 耳の聞こえやすさや感覚的な部分を体験する
という本当に簡単なアセスメントをしてもらうようなイメージです。
次の出勤から
あっ、この人大阪出身やったな!
寿司の中でサーモンが好きな○○さんだっ!
と覚えやすくなりますねっ。
このシートは空白でも全く問題ありません。
最後に指導者から
今後利用者さんと関わっていく中で、どんどんきいていきましょうね
お寿司が好きって書いてあるけど、具体的にはどんな寿司ネタが好きなのかな?
このシートを通して、その人のこだわりや好きなモノをより深く知っていきましょうねっ
と締めくくりましょう。
なぜ最初に利用者さんとの関わりを行うか?
もちろん早く業務を覚えてもらいたい、即戦力が欲しい、と思っています。
ただし、ここで焦っていても仕方ない。
中長期の視点で考えると、初日に利用者さんと関わる時間をもつことが大事だと思います。
特に、業務が始まってから利用者さんと関わる時間なんてもっと少なくなります。
また、新人さんから指導者へよく言われる質問があります。
○○さんの水分はリンゴジュースかオレンジジュース、どっちがいいですか?
これって利用者さんに聞いた方が早いですよね。
なんで俺に聞くんやっ!?
って最初は思っていました。
よくよく考えていると、利用者さんの情報を伝えすぎてしまっていたのかと思います。
利用者さんのことについて、リーダーではなくまずはご本人に聞いてもらうクセをつける必要があります。
そのため、最初に関わりを持ってもらい、お話や応答はどうか、を肌で感じてもらえたらいいなと思います。
一日頭にたくさん詰め込んだかと思いますので、最後ねぎらいの言葉を忘れずにっ!
1日おつかれさまでしたっ!
焦らずゆっくりやっていきましょうねー。
また明日もよろしくお願いしますっ!
まとめ
・新人指導の初日に伝えておきたいことがわかる!
・指導初日にやっておきたいことがわかる!
新人指導初日、新人さんも緊張してますし、指導者も探り探りでなかなかうまく伝えられないことがたくさんありますよね。
まずはしっかり準備をして、あせらないように、不安にさせないようにしましょうねっ。
人手不足ですが、
誰でもどんな人でもいいんだよ!
となってしまっては、チームとしてよくありません。
入職、はじめのいっぽ!
少しでも新人さんが楽しくお仕事してもらえるようにしましょうねっ。
それでリーダーや指導者がラクになれますからね。
ではではっ
またねぇ!