新人指導の課題やチェックリストの作成方法、コミュニケーション、OJTについては以下の記事をどうぞっ
ふー、やっと新人指導がおわったぁ
…って指導している間に他職員は何をしてたんやっ
あれっ!?指導期間中にいろんな業務が止まってる…
実は、新人指導中、リーダーはもう一つ先を見ていく必要がありますっ!
新人指導だけでいっぱいいっぱいだよ…
もちろんそこまで無理をしなくてもだいじょうぶ!
でも、新人指導を行う中でさまざまな「発見」があります。
そして、この発見はなかなか日頃の業務では気づけないのです。
ここでは、ちょっと応用編として、新人指導時に新人以外にみる3つのポイントをまとめてみましたっ
・新人さんを使ってユニットの課題をあぶりだす!
・リーダーもまた新人さんと一緒に成長している!
・新人さんを通して他職員のいいところ、改善すべきところを見つけよう!
新人指導を通して、自分もそしてチームも一緒に成長していきましょうねっ!
新人を通してユニットの問題点を教えてもらう
新人さんへの指導やその準備をしていくと、改めて基礎的な観点でユニットやチームの問題点を発見できることがあります。
新人指導を通して、ユニット・チームとしての問題点をみていきましょう!
チェックシートを通して自身で業務を見つめなおす
日頃やっている業務を伝える、ということは
皆さんが身体で覚えている介助やその他業務をコトバにする
と言えます。
チェックシートを作った時、日頃行っている業務の膨大さを痛感しますよね。
チェックシートを作成する=業務を文字にする
チェックシートを使って指導する=業務を口頭で伝える
そのときに、改めて今行っている業務の見直しを行えます。
「可視化(見える化)」することってなかなか業務中にゆっくりと腰を据えてできないことが多い…
作成の時間を通して、それぞれの業務が現状とマッチしているのかを立ち止まって考えることができますねっ。
この業務、改めて文章で見るとムダなところがあるかもっ!
新人という今のユニットを客観的に見てくれる人が入った!
なんでこの流れで業務を行っているんですか?
どうしてこの業務が必要なんですか?
はぁ!?いいから覚えてよっ!
と、思うところをちょっと立ち止まりましょう。
確かになんでなんだろうね…?
この介助方法や業務は本当にやること?
もう少し無駄を省けるんじゃないかなぁ?
つまり、利用者さんへの介助や業務に関する「当たり前」や「慣れ」の見直しを行うことができるのです。
指導者が新人さんに伝えていく中で、
新人さんは納得しているようにみえるけど、自分でしゃべってみるとなんだかおかしいなぁ…
この違和感が、日中業務を見直すきっかけとなりえます。
新人は自分を映す鏡
自分の指導方法や日々の伝え方、叱り方の反応をしてくれる。
これこれこういう介助方法で~、うんたらかんたらぁ~
わ、わかりましたっ!
(なるほど、わからん)
その場では、「わかりましたっ!」と言われても、実際にやってみてもらうと
あれれ?全然ちがうやりかたやん…
という事が多々ありますよね。
その場合、新人さんの理解力に問題がある!と片づけるだけでは、ちょっともったいない。
自分の指導方法に問題はなかったか、を一度確認をしてみましょう。
自分の伝え方でわかりづらかったかなぁ。
もしくは情報が不足していたのかも…
等あるかもしれません。
新人さんとコミュニケーションをとりながら、自分の指導方法について新人さんから評価してもらってもいいですねっ。
実は新人”共育”
そう考えると、新人と一緒にリーダーや指導者も成長していっているのです。
新人指導ってめっちゃ大変…って話、のほうでも書きましたが、新人さんとリーダーが共に成長しあっているのだと思います。
リーダーの視点からすると、
自分のフロアの介助方法や業務
自分の指導方法や伝え方、ほめ方、叱り方
書類のまとめ方、見やすさ
を準備の段階や他職員に伝えるとき、そして新人指導を行う時に考えることができます。
新人指導からみるユニット職員の課題
他職員の教え方を見てみよう
介護現場では、主に「OJT」で指導をしていきます。
このOJTにおけるメリット・デメリットのうち「指導職員で指導内容に差が出る」ことが挙げられます。
リーダーだけでは100%指導をカバーすることができませんため、代わりに中堅職員等が指導することがあります。
その時に、中堅職員の指導を観察してみましょう。
個人的には「中堅職員が中心となり指導を行い、リーダーが最終決定やフォローを行う」スタンスのほうがよいかなと思います。
その中堅職員の指導をみながら、
なんでそういうふうに伝えたのかな?
ちょっと食事介助の重要性を伝えきれていないなぁ…
もっと指導職員も使いやすいマニュアルがあったほうがいいな。
と、自分の作成した指導計画やチェックシートを客観的に見直しすることができます。
そしてもう一つ重要なのが、その指導職員が何を考えて介助や業務を行っているか、ということを指導を通して見ることができるのです。
これこれこういう理由で介助を行っているよっ
なるほどですねっ
あっ!中堅さんはこういう考えで介助しているのねっ!
と、なかなか日中業務ではわからなかった介助や業務の意図を見ることができます。
良いことやステキな考え方を拾って、会議で広めよう!
もし、中堅さんの指導の中で
その考え方、とってもすてき!
という事がありましたら、もちろんその場で、また会議の場でも伝えましょう!
成功事例やステキなことはユニット全体で広めていきましょうねっ!
新人さんのみならず、指導している中堅さんも含めた評価を行うことで、
短期的には新人指導状況の共有、中長期的にはチームケアの向上につながっていきます。
まとめ
・新人さんを使ってユニットの課題をあぶりだす!
・リーダーもまた新人さんと一緒に成長している!
・新人さんを通して他職員のいいところ、改善すべきところを見つけよう!
新人指導時、リーダーはいろいろなところをみなければなりません。
特に新人さんをみるだけではなく、
・自分が指導者にならなければならない
・中堅さんが行っている指導を評価する必要もある
・それを会議でまとめていかないといけない
新人指導だけでも、芋づる式にやる事がどんどん増えていきますよね…
上司が「新人指導の準備しとけ」っていうだけでたくさんやる事があるんですから、本当にリーダーのみなさまおつかれさまです。
これまでの新人指導の記事をみながら、少しでもリーダーのみなさまがラクになれますようにっ
ではではっ
またねー!