【リーダー必見!】介護現場マニュアルの「3つの誤解」と作成すべき「5つの理由」

どうもどうも!しょーそんです!

介護現場で働くみなさん、特にリーダー等の管理職の方々にとって「マニュアル」ってどんなイメージをもっていますか?

マニュアル作りめんどくせぇ…
誰も読まねぇし、作っても意味ないよね
あったところでなかなか活用の仕方がわからない…

というリーダーの方、多いのではないでしょうか?

実は、リーダーになって真っ先に行ってほしいのは『マニュアルの整備』なのです!

もちろん

利用者への安全確保やリスクマネジメント、効率性等…

マニュアル整備をすることのメリットはいろいろあります。


特に、リーダーの視点で考えると、

  • 今ユニットやチームで抱えている問題点をあぶりだすのに最適!
  • マニュアルを整備することで、リーダーとしてのパフォーマンス向上!

と、メリットが多いのです!

この記事では、

  • マニュアルを作成する側が思いがちな「3つの誤解」
  • マニュアルを真っ先に作成したい「5つの理由」

を解説していきます。

この記事のポイント

・マニュアルの重要性がわかる!
・マニュアルを作ることでチームの状況がわかる!
・「見える形」でチームを向上させることができる!

めんどくさいマニュアル作成も、ちょっと視点を変えれば楽しくラクに作れますよっ!

マニュアルを作成する側が思いがちな「3つの誤解」

誰も読まないし、マニュアル通りにしないから無駄

1つ目の誤解は「こんなもん意味ねぇよ」と思っていることです。
介護業務していると、

そんないちいちマニュアル読んでる暇なんてないよっ! 

= 作っても意味ないよ!

と、変換して考えてしまいがちです。

では、作らないとどうなるでしょう?

実は誰でもできる仕事が

他職員
他職員

あの人がいつもやっているから、あの人しかできないんだよね

と、職員一人一人のできる範囲を狭めてしまいます。

さらには「その人に聞かないとわからない、できない」とかなり効率性が落ちてしまいます。

リーダーが誰でもできる仕事を

はぁ…今日もこの雑用残ってる…

と残業している様子、よく目に浮かびますよね。

そんなのマニュアル人間できんじゃん!


指示しないと動けない、という職員。
残念ながらいますよね…。

でも、本当に残念でしょうか?
指示を明確にしてあげることで、リーダーの思い通りに動いてくれるのです!

お前は言われたことしかできないのか!


と、怒られた苦い経験のあるしょーそんからすると、

しょーそん
しょーそん

そもそも、言われたことはやってるやん?
何をどこまでやるかコミュニケーション取れてへんやん?

と心の中でめっちゃ思っていました。(コミュニケーションをとらない自分も悪いんだけどね)

マニュアルである程度の基準を設けることで、職員、ひいては利用者の安心につながります。

みんな臨機応変に対応できるから大丈夫!

リーダーがそのチームの中で一番若い、という現象がここ最近多くなってきました。
年功序列ではなく、「育成枠」という形でリーダーになっちゃった人が多くなってきた現状があります。

やはり年上の部下ばっかりで、言いづらい…
まぁでもみんな臨機応変になんとなくこなしているから大丈夫かな…

こう思ってしまっていると、いつの間にか取返しのつかないことが起きるのです。

実際に自分が近いことを経験しました。

リーダーになりたてのころ、食事のマニュアルを作れ!という指示を受けました。

よくわからないまま文字をわーっと打って作り、とりあえず業務日誌の裏に挟んで退勤。

次出勤すると、自分が作成したマニュアルの紙の端っこに

おじさん部下の字で「マグ1錠追加」と申し送りのメモに使われていました。

しょーそん
しょーそん

結局作ってもメモ代わりにされるだけやないかっ

とりあえずみんなやっているし、マニュアルなくてもいいかっ

と、まぁ今思えばどうしようもないリーダーでした。

そうすると、みんな好き勝手やるんですよね。
食べづらいお皿や道具を使われたり、刻みって言っているのにそのまま出していたり。

慌てて職員に聞いてみると

職員
職員

そんなのきいてませーん

そんな作り方はじめてききましたー

私の上司が見つけたときにはもう取り返しのつかないギリギリのところ…。

臨機応変っていいように使われることもありますが、まずは「基礎がある」ことが前提なのです。

リーダーが真っ先にマニュアルを作成すべき「5つの理由」

マニュアルに関して少し誤解していたかもっ
じゃあ真っ先にマニュアル作成する理由ってなんなのさ?

では、その理由を解説していきます。

コンプライアンスのため

施設の「運営基準」でマニュアルを作成するように義務付けられています。

  • 虐待防止
  • 感染症
  • 事故防止
  • 苦情処理     など…

作成が義務付けられていますし、上記のことがあった時に該当マニュアルに沿って業務を行います。
これはリーダーというより管理者の仕事になりますかね。

新人や派遣職員へ指導するため

職員の入れ替わりが多い介護現場にとって、一定の指標であるマニュアルがなければ困りますよね。

指導を受ける側も、いちいち現場の人に確認しなければなりません。
指導をする側も、いちいち毎回ご利用者のこと・業務のことを聞かれます。

業務の作業効率も下がりますよね。
まずはどんな細かいことでも「ここまでやろうね!」という基準を設けてあげることが大事です。

ご利用者のため

特にここからは現場にとって重要な視点です。
ご利用者の安全を守るリスクマネジメントの視点です。

例えば、入浴介助中でよくある転倒事故。

  • すべり止めのマットを引く
  • 床に落ちた泡を流す
  • 移動する際は1人で歩かず、となりにつく  など…

ご利用者の安全を守るためにマニュアルで明記しておく必要があります。

これは今いる職員の「守ってもらわないといけない」ものです。

守らなかったことで起こった事故は

もちろんご利用者にとってもよくない、職員やリーダーもその対応に追われて大変。

リーダーからすると

ここまで書かなあかんのかい!!

と思うことがたっっっくさんあります。

ですが、その一歩一歩の積み重ねが余計な仕事を減らしてくれているのです。

自分のやってきたことを「見える化」するため

ここまで書かなあかんのかい!!

実はこの視点、めっちゃ重要です。

おそらく今リーダーになっちゃった方は、その職場で数年経験されてある程度慣れてきた状態かと思います。

今まで感覚的にやってきたこと、こりゃ当たり前だよなってこと

実は、他の職員や部下からすると全然違ったりするわけです。


前のリーダーや管理者がダメダメではない限り、業務マニュアルが残っている、つまり叩き台はあるのです。

今あるマニュアルに足りない部分や改定すべき部分が見えてくるのが

ここまで書かなあかんのかい=ここが周りとズレてたんやな!

という視点です。


自分のやってきたことと周りがやっていることの違い・ズレを「言葉」で比較できる点。

マニュアル整備の中でとっても重要な業務のひとつです。

チームで絵を描くイメージ

現場でよく思っていたのは、「今日のチームで一枚の絵を完成させる」イメージでした。

例えばひまわりの絵を描こう!としているのに
1人だけ歌舞伎の絵を描いてたら「何やっとんねん」となりますよね。

リーダーがまずひまわりのラフ画を描いておく、それがマニュアルだと思います。
(この例え、今後もめっちゃ出てきます)

職員へリーダーとしてパフォーマンスをするため

リーダーがマニュアルを完成させる=自分の仕事を「見える化」することで、職員へのパフォーマンスにつながります。

職員
職員

前よりめっちゃわかりやすくなった!
リーダーはここまで考えてたんだなぁ!
そういう視点で業務してるんだなぁ!

マニュアルの質は少し置いといて、職員に「リーダー、やってくれてるね!」という印象を作っておくことが大切です。


マニュアルを作成しておくことで、リーダーの印象やチームケアの向上につながります。
なので、「真っ先に」マニュアルを作成しておくと、今後のチームの雰囲気づくりにも役立つでしょう。

もちろん読まない職員もいます。
一方でしっかり読んでくれている職員もいます。
その職員だけでもマニュアルに沿って業務に取り組んでくれたら大成功です!

まとめ

この記事のおさらい

・マニュアルの重要性がわかる!
・マニュアルを作ることでチームの状況がわかる!
・「見える形」でチームを向上させることができる!

昔からこういう言葉があります。

「マニュアルは一晩で成らず」

いや、知らんけど。初めて言ったけども。

すこーしめんどくさいマニュアルですが、作ってさえしまえばたくさんのメリットがあります!
ですが、コツコツと長期的にしなければいけません。


明日から、まずは困ったところから少しずつマニュアルを積み上げていきましょうねっ

ではでは!
またねー!